2013年12月23日月曜日

サンヨー/三洋系最終炊飯器[SR-PA102]を買わないともったいない!

炊飯器選びはメーカーの特性が出ており、特にフラグシップモデルではその差は歴然。
・保温する機会が多いならば真空炊飯、保温の東芝
・いい米を普段から使うならタイガーの土鍋(但し保温は絶望的)
 他、スチームレスの三菱、圧力で米はつぶれるが軟らかいご飯が好みの人には一定の評価がある圧力IHの象印など、スタイルによって優れているメーカーが別れましたが、Panasonicの炊飯器だけは、最上位機種だけで判断してはいけないのです。
 なぜなら、Panasonicには、旧サンヨーのラインである商品があるからです。
 そもそも、食味としては最高と言われていたサンヨー系(タイガー、シャープもかつてはサンヨーのOEMでした)は、Panasonicでは、「SR-PA/PB/PX」シリーズに該当します。
 が、サンヨーをPanasonicが吸収した際、SANYOの、防水性能や特徴的な形もさることながら、画質補正がすばらしいザクティや、充電池の代名詞となっていたEneloop、水を使った脱臭機能が神がかって優れていたオンリーワンの商品AQUAなど、個性的な良いモノは、Panasonic側の私怨により、ほぼ潰されています。当然炊飯器部門も例外ではないようです。
 甘み強調という点ではPanasonicの製品を大きく凌駕し、たぶん日本のお米をもっとも美味しく炊く装置であり、Panasonic既存のラインを潰してでも本商品をフラグシップにすべきと思うのですが、社内政治の関係でB級ライン扱い。それでも製品が発売できているというのは、それだけ需要があるからなのでしょうが、いよいよラインごとなくなりそうな気配が出てきたのです。
、というのも、現行機種ではサンヨー製品の最大の特徴である「マルチ調理機能」が削除されてしまったのです。(PB101/PB102にはマルチ調理機能が無いのに、PB103にはついていますが、温度設定が出来ません)
 マルチ調理機能とは、35度から90度まで、温度を設定すると、その温度をたもちつつ加熱し続ける機能。70度を超える高温のみ、65度までの低温のみという製品ははちらほらありますが、これだけレンジが広い製品は炊飯器以外の装置を探しても他に無く、ヨーグルトや甘酒、温泉卵から魚や肉の低音真空調理、スロークックまで幅広く利用できます。
 PA-102/PX102、が、サンヨー系炊飯器の最高、かつ最終モデルと言えるでしょう。在庫処分時は15800円まで落ちた同機種ですが、いまは値段もちょっと高め。とはいえ、万能調理器具として、またご飯を炊くにしても甘みあけは最高レベルのこの炊飯器、持っておく価値は必ずあるかと思います。

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